オオマシコ



2007年03月20日






 NO86


○ 講談社,日本語大辞典

  おお・ましこ〔大猿子〕アトリ科の鳥。雄は紅色で、頭とのどが銀白色。全長18cm。日本では冬鳥。

 
 岩波書店、広辞苑、第四版では記載なし。




圭一、共代の(オオマシコ) 観察記

 私達にとってオオマシコは幻に近い鳥であった。探鳥して日も浅い2002年2月9日、友人と一緒に箕面へ行った。お昼は「エキスポ90みのお記念の森」ですることにして駐車場に車をとめた。ここにカメラマンの方が2人おられて、「オオマシコ」が居るよと教えていただいた。この頃はオオマシコがどの程度貴重かどうかもわかっていなかった。駐車場脇の水たまりの水を飲みに来ていた。赤いきれいな鳥だったので(4羽)とりあえず写した。後ろのほうにベニマシコ♂もみえた。

  この時以来観察することが出来なかった。話を聞いていっても見ることすら出来なかった。2006年12月からあちこちでオオマシコニュースを聞くようになった。和泉葛城山では50羽くらい居たとか、金剛山にも来たようである。神戸森林植物園にも来ているらしいということで出かけた。

  2006年12月19日神戸森林植物園へ。ミヤマホオジロはいたが、オオマシコは抜けたとのこと。2007年1月12日、ミヤマホオジロねらいで再び神戸森林植物園へ。オオマシコは期待していなかったが、「秋草の小径」にいるよといわれ行ってみると2羽いた。1羽は完全に♀でもう1羽も色が非常に薄く♂♀の区別がつかなかった。



 地元では無縁と思っていたら、会長よりオオマシコいるよとのお電話をいただいた。生駒西麓ではあるが、厳密に云えば枚岡ではない。隣接した所である。先遣隊として共代と奈良のNさん、女性2人が見に行った。ハギの実を食べに9羽来ているとのことだった。

 後日東大阪野鳥の会の人達6名で出かける。やはり9羽がハギの実を食べにやって来た。20分に一度の割合で何度もやって来た。数日してハギの実がなくなると姿を消したようだ。



 生駒西麓のオオマシコは終わったと思っていたら、Yさんからオオマシコいてるよとお電話いただいた。2月11日、枚方市穂谷の三之宮神社近くにきていると聞いてかけつけたが、近くの田で竹を野焼きしていて不発。あとで聞くと10羽近くを間近で見られたとのことでした。


 2月20日、神戸森林植物園へ出かける予定にしていた。18日のTAさんの掲示板に同所でのオオマシコが出ていた。19日にTAさんに電話して聞いてみた。20日9時過ぎに着いた。園内は人影なし。教えていただいた所に5羽いた。比較的いずれも色が薄いものであるが、間近で非常にゆっくり写すことが出来た。この時間から13時までオオマシコ、ミヤマホオジロ、ウソ(赤ウソ含む)をほとんど休みなく見られた。オオマシコ別の場所の3羽の中に色あざやかな♂もいて本当に幸せな1日でした。

 3月9日にも再び神戸へ。前回見た内の5羽はいなかったが、3羽がゆっくりしていて木の上の姿も何回も見ることが出来た。




 合計19羽見たが、図鑑に出ている完全な♂は2羽であった。あと全て♀だとは考えにくく、若い♂も居たと思われる。

 今回は1月12日の神戸と生駒西麓で共代が写したものをのせました。今回いつ見られるかわからないので、あと3回にわけて記録しておきたい。