オオジュリン


2005年05月05日



N043

○ 講談社 日本語大辞典

 おお・じゅりん〔大寿林〕頭が黒く眉とあごに白線のあるアトリ科の鳥。翼長8cm。(圭一註、全長16cm)背面は青灰色。腹面は白い。水辺のアシ原にすみ、水葦の実や昆虫を食べる。ユーラシア中北部(日本では北海道)で繁殖し、冬は南下。

○ 岩波書店 広辞苑 第四版は記載なし


圭一 共代の(オオジュリン)観察記

 水辺のアシなどにいるオオジュリンは枚岡地区では観察場所は限られている。冬鳥として飛来、11月から4月はじめまで見ることが出来る。

 池島高校近くに弥生橋がある。過去たくさんの渡り鳥が来た池島地区で象徴的な存在である。よし、あしは別としてこの地区での渡り鳥観察は、弥生橋から見て、とか弥生橋の何々方向とか、とにかく中心的存在である。

 周辺で遺跡の発掘が長くおこなわれ、現在も続いている。でも渡り鳥達の配慮も行われていて、これから少しは増えてくるかもしれない。

 弥生橋から東方向に池が広がっている。池の名前はない。恩智川の一部としての存在なのかもしれない。この池にたくさんの水鳥たちがやってくる。2人は水鳥が良くわからず、これからの勉強となる。

 オオジュリンは弥生橋近くのアシと池の中島にあるアシに居る。普段は遠い中島のアシの中を飛んでいる。でもぽかぽか陽気の日には橋近くの方に来て、、チュイーンと鳴く。1羽で聞くと少し甘い声に聞こえるが、これが群れで一斉に鳴くとかなりうるさい。

 弥生橋からの観察は比較的近いとはいえ、写すには遠く、上から見る姿は限られた動きしか見られない。

 3月2日と3月30日守口(鳥飼大橋近く)にある淀川河川敷に行った。近くにあるのに3月2日がはじめてであった。探鳥の先輩に教えていただき、期待半分であったが、今は行って本当に良かったと思っている。

 ベニマシコ目的で、目的どおり見ることが出来たが、大きな収穫はオオジュリンであった。2日は昼頃から風が強くなりその時点で中止して帰ったが、30日はおだやかな日で3時過ぎまでじっくり観察。

 オオジュリンは午前中は群れで忙しく移動するが、昼過ぎには群れがばらけて、個性的な動きをする。警戒心も薄くなっており、すぐ近くまでやって来る。淀川の水辺ぎりぎりのアシまでおりて来たり、横たわったアシに乗り、水に触れるか触れないか、ぎりぎりの所で遊んだりする。色んな姿を写すことが出来た。いずれにしてもポカポカの日、昼を少し過ぎるとゆっくり観察出来ることがわかった。

 3月2日の時より3月30日の方が少し色が濃くなったように思った。夏羽のオオジュリンは♂♀はっきりしているが、冬羽は区別がはっきりしない。しかし、当地で見る冬羽もなかなか良いものがある。