ムナグロ


2008年06月20日






 NO94

○ 岩波書店、広辞苑、第四版 

 むな・ぐろ〔胸黒〕千鳥の一種。大きさはハトぐらい。夏羽は額から眉斑・頸側、胸の両側にかけて白く、背面は黒褐色に黄金色と灰白色との斑紋があり、顔と腹面は黒色。冬羽は腹面が白色となる。夏、シベリヤ・アラスカ西部で繁殖、冬はオーストラリアまで渡り、春秋に日本を通過する。アイグロ。





○ 講談社,日本語大辞典

 むな・ぐろ〔胸黒〕顔の下半分から胸・腹にかけて黒いチドリ科の鳥。翼長約16cm。(圭一註、全長約24cm)シベリア東北部などで繁殖し、冬はオーストラリアなどに渡る。その途中春秋二回日本全土を通過し、耕地・海浜などに群れる。

 


圭一、共代の(ムナグロ) 観察記

 広辞苑の大きさは「ハトぐらい」というのはちがっているかもしれない。ハトは約33cm(キジバトも約33cm)でムナグロは約24cmぐらい。余計なことかもしれませんが‥‥

 2008年4月20日、Tさんの掲示板にムナグロが出ていた。4羽と書いてあり、胸の黒が少し薄いものから真黒なもの、それに若鳥がいてるようで興味を持った。翌21日出かけた。池島に着いてからTさんに電話した。恩智川沿いの将棋している人達がいる所の田ということを聞いた。

 

 前日のことだったので誰か来ているとおもっていたがカメラマンは1人もいない。でもムナグロはいた。逆光気味だったので田の反対側に歩いた。反対側には人が通らないのでムナグロは近くに居た。双眼鏡の方が1人おられた。3人で観察、じっとしていると少しだけ我々のカメラでも間に合う距離に来てくれた。



 あとでわかったことだが、ムナグロは春(4〜5月)秋(9〜10月)に通過する旅鳥だが結構数が多く珍しい水鳥ではないようだが、池島では結構貴重なようです。



 前日(20日)には4羽いたようだが、本日は3羽。胸の黒が少し薄いもの、濃いもの、顔に黄色味のある幼いもの3羽である。ここはケリが多い所でムナグロ達が近くに行くと威嚇した。威嚇される度に高い声を出して飛び立つが、しばらくすると元に近い所に戻って来た。

 珍しくない水鳥だそうだが、私たちにとってははじめての観察ゆっくりと行動を見ることが出来た。