コジュケイ


枚岡での初撮りは若いコジュケイ


2007年10月05日






圭一、共代の(コジュケイ)観察記

 今回の観察ほど時間と場所がはっきりしていることは少ない。2007年9月29日8時10分頃、スカイライン入口手前にある灯篭の所よりくさか園地に向かって歩いた。少し歩いた所でコジュケイの声を聞いた。2羽が落ちそうな飛び方で管理道を横ぎって藪の中にはいった。先月の29日はもう10分くらい早かったが同じ場所でコジュケイを見ている。今回も見て終りかなと思った。今回はこれより小さなドラマが始まった。



 コジュケイは繁殖期に「チョットコイ、チョットコイ」と激しく鳴く。そのあとでけたたましい声を出すこともある。今の時期は少し違う鳴き声を聞く事が出来た。

 2羽が飛び去ったので普通ならそのまま通過する所だが、飛んだ場所近くで地鳴きのような小さなクックッというこもった声がした。そして着地した藪の中2ヵ所で同じような地鳴きが聞こえた。どうも親だけ逃げて子供が残されたようだ。

 地鳴きはクックッというかグッグッとも聞こえるこもった声である。この声で親が子供に合図しているようだ。この管理道は犬をつれた人、ハイキングの人、土日はジョギングの人など多くが通る。この日は泣きそうな空模様だったので土曜日にもかかわらず少なかった。とはいえ一定の間をおいてそれらの人達が通った。



 私達はじっと待つことにした。グッグッの地鳴きと思われる声で鳴き合った時は残されたコジュケイは動きがなくなる。通過する人がすぎて5分以上間があくと再び、「チョットコイ」と鳴き合うと子供の方の動きがあったが、その都度人が通って静かになるということをを2度くりかえした。

 待つこと40分後鳴き合いがないのに残されたコジュケイが出て来た。1羽である。今年の早い時期に生まれたと思われる若い個体であった。データーを見ると9時00分から約8分、出た場所でポーズしてくれた。暗い場所であったが比較的よく撮れた。ひそんでいたのは個体の足元に見える溝の中にひそんでいたようだ。あとで見ると結構広く、潜む場所には絶好のように思えた。



 コジュケイは全長約27cm(ハト約33cm)でハトよりかなり小さく見える。留鳥として枚岡では一年中いるがよく見られる鳥ではない。チョットコイの声はよく聞くがみられる時は道を横切る姿とか藪中を移動する姿はたまに見ることが出来る。今回のようにゆっくり見られたのは幸運以外の何ものでもない。

 それにしても若鳥1羽である。あとは独立したのかよくわからないが地上を主としている鳥は犠牲も多いようである。10月も29日に通るが出会いを期待したい。