キクイタダキ


2012年12月25日


TOTOさんの公園で


 
 
 
 
 
 
NO120


○岩波書店 広辞苑 第四版 

 きく・いただき〔菊戴〕スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科の鳥。きわめて小形。体の背面は大体暗緑色で、雄の頭頂は橙黄色、菊花に似る。亜高山の針葉樹林で繁殖し、秋から春にかけてシジュウカラなどの群れに混じって人里近くにも来る。<季・秋>


 
 
 
○講談社 日本語大辞典

 きく・いただき〔菊戴〕ヒタキ科の小鳥。全長約10cmで、日本産として最小。頭上に橙色斑(とうしょくはん)夏季は亜高山帯の針葉樹林で繁殖、冬期は暖地へ移る。

 
 
 
 
圭一、共代の(キクイタダキ)観察記

 キクイタダキ(菊戴)は全長約10cm、翼長5〜6cm、体重は約5g(1円玉5枚程度)で日本種としては最小、最軽量といえる小鳥中の小鳥である。近畿全体では冬鳥とされているが当地では旅鳥に近く越冬を確認できる機会は少ない。

 枚岡では今までキクイタダキは無縁に近い存在であった。所が今年(2012年)は異変がおきている。都市公園、枚岡の山地などでも見た写したとの報告が多くあった。我々はそれでも機会がなかった。





 2012年10月24日枚岡梅林で鳥を写したあとお山へ少し出かけた。マミチャジナイとヤマガラなどさびしかった。帰る途中TOTOさんに電話した。いつもの公園でおられた。我々としては珍しく1日3ヵ所目の訪問。午後3時近くになっていたのに短い時間にムギマキ、キクイタダキ、ジョウビタキを見ることが出来た。
 翌10月25日TOTOさんご夫婦に朝からお世話になる。キビタキ、きれいな♂♀(♀は多数)姿のよいエゾビタキ、若いカワラヒワの不思議な姿、松とヤマガラなど、などを見ていて、最終的にはほとんど一日中キクイタダキの追っかけをした。最初はメジロ、シジュウカラなどの混群の中にいたが、そのうちキクイタダキだけが独自に出てくれるようになった。




 
 キクイタダキは名の通り、頭部に黄色い斑をいただいているのが特徴である。雄は内側に朱色の斑があるらしいが見ることは困難である。キクイタダキ写すための一つの大敵は動きが早いこと。同じように早いメボソムシクイなどは一定のパターンがあり比較的写しやすい。キクイタダキは一定の動きがない。写す方は黄の班をねらっているがなかなかうまく行かない。

 キクイタダキは「枚岡の野鳥別冊NO3」で取り上げている。くわしくは別冊を見てください。

 TOTOさんの公園では別冊の大泉緑地とは全く違う形でキクイタダキを見ることが出来た。別冊の大泉ではワンチャンスであったが、一定のパターンがわかり、なんとか写すことが出来た。とにもかくにも可能な限り2人は写しまくった。





24日はほんの少しで大半は25日のものです。楽しいものが出来ました。この公園は八尾市と思い込んでいたが、TOTOさんに一部は東大阪市だよと教えてくれた。なるほど東大阪市の部分もあるが、キクイタダキがいたのは八尾地区であることをことわっておきます。

キクイタダキ別の日の続編もつくります。よろしく。

 TOTOさんご夫婦に感謝。