イソヒヨドリ


猛暑の日に枚岡で初見


2007年10月10日



ヒナ                           ♂


 NO89

○ 岩波書店、広辞苑、第四版 

 いそ・ひよどり〔磯鵯〕スズメ目ヒタキ目ヒタキ科ツグミ亜科のツグミ大の鳥。雄は灰褐色で腹部は褐色、雌は灰褐色、下面は灰白色。海岸の岩石の多い所にすみ、鳴き声がよい。北海道以南の各地に分布。イソツグミ。

♀                               ♂


○ 講談社,日本語大辞典

 いそ・ひよどり〔磯鵯〕磯にすむヒタキ科の鳥。ヒヨドリの仲間ではない。翼長13cm。(圭一註、全長約23cm)雄は体上面と胸が暗青色、腹が赤褐色。雌は全体が暗灰褐色。4月〜6月に繁殖期に美声でさえずる。ユーラシア・日本全土に分布。



圭一、共代の(イソヒヨドリ) 観察記

 イソヒヨドリは海辺の岩場によく見られる鳥である。枚岡は海よりかなりはなれたいわば内陸部にある。太古の昔、河内平野は海であった。生駒山麓部分のあちこちに貝塚があり証明されている。そういうわけではないと思うが、枚岡でイソヒヨドリを観察出来た。

 観察地はNさんOさんのフィールドである。Oさんのメールでかなり前にいるということは聞いていた。まさかとの気持ちあった。2007年7月のおわり頃Oさんよりコチドリの抱卵、ヒナ誕生の話を聞いたが出かけなかった。8月にはいって近くを通ることがあったので寄ってみた。コチドリのヒナは移動していたが、親と他にケリ、カワセミなどを近くで見られた。特にカワセミは3羽いて、川に小魚が多くいる絶好な条件で定期的に見られた。



 1週間を経て再訪問。8月14日の猛暑日。9時頃着いた。ケリとカワセミはすぐに出てくれた。場所がきまっているので珍しい姿は無理だが楽しい姿は多く見られた。その中9時半頃、共代がイソヒヨドリの姿をみた。私が確認する前にいなくなった。

 いったん池島へ移動したが暑いだけで鳥が少なかったので元の場所に戻った。11時少しすぎていた。ついたとたん屋根の上のイソヒヨドリをみる。どうも蝉をとつているようである。まわりにスズメ、ハトなどがいてうるさくなったのか、ふわりと下の日陰のところにおりて来た。




 蝉を銜えておりて来たのが幸いした。警戒心がうすれていて近くを散歩する人が通っても逃げない。二人は場所を別にして、写しまくった。イソヒヨドリの若い♂であった。十二分に写したせいで枚岡での初撮りプラス気に入ったものが多くあり、大満足の半日であった。NさんOさんに感謝。

 二人はイソヒヨドリ度々みられるものと勘ちがいしたが、NさんOさんに聞くと、年に数回しか見られない幸運だったようである。