ヒクイナ


2011年10月15日


遺跡水たまりと休耕田 







圭一、共代の(ヒクイナ) 観察記

 ヒクイナのヒナは年に1羽見られれば幸せという状態が続いていますが、2011年にはちょっとした異変があった。池島地区遺跡発掘現場の水たまりでヒナ6羽が一度に見られた。発掘現場の作業が休止したのも幸いしたと思う。この水たまりは旧池島高校北側の中橋から見ることが出来た。でもこの水たまりはとても遠い。デジスコの世界である。でもヒクイナのヒナを6羽(以上という人もいる)を一度に見られる機会はそうはないと思う。証拠写真の挑戦がはじまった。予感通り小さいカメラでは苦戦であった。






 遺跡水たまりのヒクイナは超遠いにもかかわらずとても敏感でチラッと出て来てもすぐ草むらにはいってしまう。遠い+動きが早いという二重にむつかしかった。それでも3回写すチャンスがあった。7月6日、12日、22日の3回。7月22日の時は数だけは多く写せたがヒナはかなり育っていた。ヒナらしいヒナは7月6日であったが、ほんの証拠写真であった。





 ヒクイナはこれで終わったと思っていたら思わぬチャンスがあった。9月にはいってAさんからいただいたメールに昨年と同じ休耕田にヒクイナが出ていた。タシギねらいで行ってたら出て来たそうである。親だけなのでねばっても出てくる保証はない。その上草がだいぶ高くなっておりコンクリートの畦に出てきた時しかチャンスがなく待つてもむつかしそうであった。






 2011年9月19日池島へ行くのに休耕田の前を通るコースを走った。少しのぞいて行くことにした。車をとめた時なんとすぐ前で黒いヒクイナのヒナを見た。勿論すぐ稲田に逃げられた。希望がある。ねばることにした。暑い午後であったが、到着してそんなに時間がたたない内に親が姿を見せた。ヒナが逃げ込んだ田とちがう田から出て来た。的中だ!ヒナは出なかったが昨年の再現であった。番いが休耕田を通りすぎてヒナがいる方に移動した。コンクリートの畦で2羽ともリラックスした。稲の中では動きにくく、いわゆる羽根をのばしたかったのであろう。この状態は一度しか見られなかったが感激であった。