ハヤブサ


2011年08月15日


5月24日初観察より 

6月3日一番目の巣立ちまで







岩波書店 広辞苑 第四版

 はや・ぶさ〔隼〕タカ目ハヤブサ科の鳥。大きさはカラスぐらい。頭は黒色、背面は石板色。成鳥は灰黒色の横斑があるが、幼鳥では縦斑。原野・水辺などにすみ、小鳥などを捕食、飛翔は極めて早く、古来鷹狩に用いられた。なおハヤブサ科は、世界に約60種。わが国ではチョウゲンボウなど6種が見られる。<季・冬>






講談社 日本語大辞典

 はや・ぶさ〔隼・鶻〕ハヤブサ科の中形猛禽(もうきん)。体背面は青灰色。腹面は灰黒色横斑(おうはん)。飛翔(ひしょう)力が強く、ハトやカモを急降下して捕らえる。日本へは旅鳥または渡り鳥として渡来。雌はかって鷹狩に使用。






圭一、共代の(ハヤブサ) 観察記

 ハヤブサの大きさは図鑑によってまちまちである。無難な♂全長約42cm、♀全長約49cmとしたい。でも観察した時の感覚では10cm以上ちがうように思った。個体差も大きいようである。いつも親切にしていただいている、ご近所の野鳥仲間にとっておなじみの鳥であるが、300mmレンズであること、飛翔が写せないなどの勝手な理由でほとんど観察していなかった。





 私共のハヤブサは八尾市上尾町大阪市環境事業局八尾工場の高いタワーで繁殖する。焼却場の責任者の方が保護に熱心で、タワー上部の所にあるスペースに2ヵ所巣箱を設けた。昨年は南側を利用したが2011年本年は東側で3羽誕生した。生まれてしばらくはほとんど見ることが出来ない。





 我々はかなり大きくなった5月24日に出かけた。巣箱に3羽見られた。ヒナというよりは若鳥になっていた。6月にはいって雌親はさかんに巣立ちをうながすが、高いタワーには途中おりる足場がない。飛びそうで飛ばない状態が続いた。6月2日1羽が落ちそうになった。翌6月3日の早朝1羽が下におりていたそうである。A さんのみの観察。近くを捜したが見つからなかった。午後西側の方にいることがわかった。東側よりあえぎあえぎ歩いたが、到着してから1時間以上1羽の巣立ヒナ(若鳥)を写すことが出来た。最初は心配するような状態であったが、元気に飛び立ち以降近くには来てくれなかった。

 こんかいは5月24日から6月3日までの記録です。なお、ハヤブサは皆様ご存知のように留鳥です。