アオサギ


2006年03月20日





 NO71

○ 岩波書店、広辞苑、第四版 

 あお・さぎ〔青鷺〕サギの一種。全長約一メートル。背面が灰色で翼は青黒色、後頭に青黒色の長い飾り羽がある。ユーラシア大陸やアフリカに広く分布し、わが国では漂鳥。<季・夏>




○ 講談社,日本語大辞典

 あお・さぎ〔青鷺・蒼鷺〕日本最大のサギ。全長約九十cm。体全体は白く、背は灰青色。後頭に黒色の長い飾り羽をもつ。集団で樹上に営巣。魚、カエルなどを捕食。日本全土、ユーラシア、アフリカに分布。

 


圭一、共代の(アオサギ) 観察記

 枚岡でアオサギがよく見られる所は池島である。弥生橋周辺ではいつも滞在している。街中でも民家の屋根の上で見かけることが多くなった。留鳥であるがふっといなくなる時期がある。4月頃からの繁殖期にはほとんどいなくなり子育てが一段落するまで続く。

 アオサギは野鳥に興味のない人でもよく知られた水鳥である。一つはサギ類最大級の大きさであること。人を恐れないので近くに行っても逃げないこと。餌を食べたあとは彫刻のようになっていることが多く、目視で十二分に見られることにあるように思う。

 

 鳥に興味の少ない方でもアオサギか、というような云い方されるくらいだから野鳥観察の好きな人間にとってもう一つ見た!という感動がわかない鳥である。しかし個体が大きいのと動作がゆっくりしていて採餌風景が面白いのと、絵になる風景を作ってくれるという意味では結構人気が高くベテランの人でもレンズを向けることが多いようである。  

 アオサギの話題四題

 一、旅鳥のオグロシギを観察していた時、もう一つ向こうの田で、アオサギガ蛇を捕らえていた。比較的長いもので飲み込むのにかなりの時間を要していた。遠かったので何蛇かはわからなかった。

 二、産経新聞にアオサギが大きなコイを飲み込んでいる写真が出ていた。恩智川、池島での撮影らしいが、あまりにも巨大なコイだったのでかなり時間がかかったそうである。




 三、池島で長く観察されている方のお話。近くに常駐しているハヤブサが、なんと自分より大きなアオサギをとらえたとのこと。池島高校のグランドで解体して食すのに一時間以上かかったそうです。数人で見ていたが、カメラを取りに帰るタイミングを失して証拠写真なし。大量の羽が残ったそうです。

 四、明石城公園で探鳥していた時、庭園跡のところでアオサギが死んでいるのを発見。近くで作業している方に知らせたことがある。格別な傷もなかったのに、野鳥がこのような形で死んでいるのを見たのははじめて。大形のせいで弱ったらこのような姿を見せるのだろうか。