サメビタキ






























































 図鑑などでコサメビタキ13cm、サメビタキ13.5cmなっていてほとんど差がない。コサメビタキと思って見ていてその中にサメビタキがはいっていることが多かった。2008年は少しちがっている。本年はサメビタキの当たり年である。
 秋の渡りは先に都市公園がにぎやかになる。9月17日は大泉緑地でサメビタキ今季初見となった。この日は小鳥の少ない日で公園内を歩いた。ポプラの広場近くで、最初エゾビタキだと思った。地上におりて採餌しては近くの木に上がった。鳥の多い日だと追っかけることはなかったが、とにかくじっくり見た。どうもエゾビタキではない。帰ってから写したものをじっくり見ると間違いなくサメビタキであった。特徴がよく出ていた。

 サメビタキは日本でも繁殖(中部以北と北海道)しているようであるが、どのような巣をつくっているのだろうか。コサメビタキはお椀を逆さにしたような巣がよく紹介されているが、サメビタキのものはどのようなものであろうか。グーグルで検索してみると皿型の巣と書いてあった。写真ものっていて、コサメビタキと全くちがうようである。一度確認してみたいものである。ヒナはどんな顔をしているのか知りたいものである。

 コサメビタキは北海道を含め広い範囲で繁殖しているがサメビタキは限定的であるようだ。図鑑にはコサメビタキ、サメビタキの違いを色々書いてあるが、秋の渡りのこの二種をみるかぎり、境界ははっきりしていない。

 動きについてエゾビタキとサメビタキは少しちがう。サメビタキはどちらかというと木のてっぺんにこだわらない。コサメビタキとの動きはほとんど同じように思うがどうだろうか。嘴の下のオレンジの部分はサメビタキが狭くコサメビタキは広いというが、これはそうとは限らない場合がある。胸のよごれ具合もコサメビタキの若いものはサメビタキに負けないくらいのものがある。今回は9月24日と25日にも大泉緑地で何度も観察出来て、おぼろげながらはっきりしたように思えた。