ハヤブサ


巣立ち一番目(6月3日)











































































































 ハヤブサは私達にとってなじみの薄い鳥であった。でも地元(東大阪・八尾)の人達にとって身近なタカ目ハヤブサ科の貴重な貴重な野鳥である。私達が関心が薄かった理由ははっきりしている。レンズが300mmということ、飛びが全く写せないこと、ハヤブサの巣が高い高い所にあることなどである。

 ハヤブサは♂が全長約42cm、♀が全長約49cmくらいであるとなっているが、個体差が随分あるようである。今回我々が観察した場所は東大阪市池島地区の端より南へ約200mくらいの所にある八尾市上尾町の大阪市環境事業局八尾工場(通称焼却場)の中のタワーにある。高いタワーで我々は煙突と呼んでいる。煙突には2ヵ所格子になっている所があり、巣は勿論高い方にある。南側と東側に巣箱がある。昨年は南側で繁殖したが2011年は東側で繁殖した。

 ハヤブサは例年1〜2羽生まれたようだが、なかなか受難であったようだ。本年は3羽誕生して順調に育った。ハヤブサ観察に熱心なお友達も出来て、飛びはともかく楽しく観察できることを教えていただいた。

 2011年6月にはいって3羽はいつタワーより出て行ってもよいくらい大きくなった。親達も餌(ハト、ムクドリなど)を見せつけては巣立ちをうながしたが、なかなか飛ばない。6月2日には出そうだったが、出なかった。6月3日に1羽が出たようであった。Aさんのみの観察であった。周辺を捜したが見つからなかった。

 午後2時半頃Mさんが自転車で見てくると出かけた。どうもいるらしい。我々も焼却場東側より西側に向かって歩いた。ごみ収集車が焼却場の建物に入る入口がトンネルのようになっており、その上に一番目のヒナ(若鳥)がいた。なんとこのあと一時間以上ポーズなどサービスしてくれた。最初は歩道より写していたが、大安寺というお寺さんの中がよいことがわかり、ことわってはいらせてもらった。カラスも近くでいるので心配したが、若鳥おしまいは元気に飛んでいった。